ニッチ[建築用語]とは?おしゃれなデザインやおすすめの場所をご紹介
ニッチという言葉をご存じでしょうか?
隙間という意味を持ち、一般的には「ニッチな商品」「ニッチな趣味」というようにマニアックなものを表現する際に使われています。
しかし、建築用語でのニッチは、異なるものを指します。壁の厚みを利用して設ける飾り棚のことをニッチと言い、注文住宅で取り入れる要素として人気です。
今回はニッチの活用方法やおしゃれなデザイン、おすすめの取り入れる場所についてご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
ニッチとは
そもそも、ニッチとはどのようなものでしょうか?
西洋建築で、厚みのある壁をえぐって作ったくぼみ部分。彫像や花瓶などを置く。壁龕 (へきがん) 。
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元々は西洋の教会などで装飾としての役割や崇拝する彫刻を置くなどの役割として作られていました。現在住宅に作られているニッチよりも規模が大きく模様が刻まれているなど豪華な印象です。
現在ではシンプルなデザインになりましたが、物を置くという役割は変わることなく住宅に用いられています。
ニッチの活用方法
飾り棚
本来の用途である飾り棚として使用方法。写真や、季節ものの飾り、お花などを飾ることで日常に彩りを与えてくれます。
スイッチをまとめる
照明のスイッチやインターホン、給湯器のコントロールパネルなどをまとめてニッチ内に収めることでスッキリと見せることができます。
壁を凹ませたニッチ内にスイッチを設置するので、横から見た時に壁からスイッチが出っ張らず見た目が整います。給湯器などを交換した際にはスイッチの大きさも変わってくるため、余裕を持った大きさのニッチにしておくと安心です。
収納スペース
本や小物を収納する場所としても使えます。壁の中に収めるため、新たに家具を設置する必要がなく、狭い場所であっても収納を確保することができます。
ニッチにおすすめの場所
玄関
玄関
家の顔ともいえる玄関。家族や来客が家に入ったときに真っ先に見える場所です。
季節に合わせてインテリア小物やお花を飾ることで、訪問した人に華やかな印象を与えられます。
どこに置いたか忘れてしまいがちな鍵や、宅配便が届いたときに使う印鑑などの定位置とすることで、必要なときにすぐに取り出すことができます。
トイレ
トイレ
トイレは比較的狭い空間ですが、掃除道具やトイレットペーパー、消臭グッズなど収納するものが多い場所です。
ニッチを設置し、芳香剤や予備のトイレットペーパー置き場として使えば、トイレを広々と使うことができます。
収納だけでなく小さな観葉植物を飾れば、清潔感のあるトイレ空間になります。
キッチン腰壁
ダイニングとキッチンを仕切るキッチン腰壁にニッチを設置することでダイニングテーブルがすっきりと片付きます。ティッシュなどさっと取り出すことができて便利です。
ニッチのデザイン
壁面アクセント
木の板張りやタイル、カラークロス、シラス壁などを使用して、ニッチの壁面のアクセントとして際立たせることができます。壁とニッチのコントラストがはっきりとして存在感が生まれます。
照明を仕込む
ニッチ内にライトを仕込めば、飾りにスポットを当てることができます。間接照明としての役割も果たすので、明かりの確保にも便利です。
形に変化を
お家の形にしたり、アーチの形状にしたりすることで、独自のデザインを演出できます。
まとめ
おしゃれな空間を演出でき人気なニッチ。飾りだけでなく、収納の一環として取り入れることで、おしゃれな住まいを実現できます。トイレや洗面所、玄関など様々な場所で活躍するニッチ、ぜひ注文住宅の際に検討してみてはいかがでしょうか?
ニッチを採用する際には複雑な形のニッチでも綺麗に仕上げることのできる漆喰壁がおすすめです。漆喰の壁についてはこちらにまとめています。
ぜひご覧ください。