階段にはどのような種類がある?各名称やデザイン、おしゃれなアレンジなどをご紹介
上下の階を繋ぐ役割の階段。
リビングや玄関とは違いあまりお客様が使う機会がないため、様々なことを決める注文住宅において後回しになりがちです。しかし、安全面や機能面、さらにはデザイン面においても階段はとても重要な設備です。
今回はそんな階段の各部分の名称や形状、デザイン、おしゃれなアレンジなどをご紹介します。
階段の各名称
踏板…足を乗せる板の部分
段鼻…踏板の先端部分、滑り止めはこの部分に取り付けられる
蹴込板…踏板と踏板の間に垂直にある板
蹴上げ…階段一段分の高さのこと
側板・側桁…蹴板や蹴込板を両側で挟むことで支える斜めの板
ささら桁…踏板を下から支える段状の板
手すり…つかまりながら昇り降りをすることで転落を防ぐ
階段の形状
直階段
下の階と上の階を直線で結んだ形の階段。
シンプルな形状で狭いスペースにも配置できるのがメリットです。直階段の多くは踊り場がなく、さらには階段の長さが短い場合は急勾配になりやすいため、一度足を踏み外すと最下部まで滑り落ちてしまう危険性があります。
かね折れ階段
L字に折れ曲がるタイプの階段です。折れ曲がる部分に踊り場を設けることで、足を踏み外した時に途中で止まり安全です。
回り階段
U字型に折り返す形の階段。折り返し部分に踊り場を設けたものを「折り返し階段」、踊り場を設けないものを「回り階段」と言います。階段の段数が多くなるためスペースを要しますが、勾配がゆるやかになるので昇り降りがしやすいです。
らせん階段
らせん階段は、螺旋状に昇り降りするタイプの階段です。デザイン性が高く洋風の印象を与えます。他の階段の形状と比べ、省スペースで設置可能ですが、足を踏む部分(ステップ)が狭いため踏み外す危険性が高いデメリットがあります。
階段のデザイン
箱型階段
箱型階段は、ステップに対して垂直に「蹴込み板」がついている階段です。箱を積み上げていったような見た目から「箱型階段」または「ボックス階段」と呼ばれています。階段下が壁で囲まれているので、トイレや収納を設けることが可能です。
ひな段階段
片側に壁を設けず、ステップ部分を露出させた階段です。階段を横から見ると、ひな壇のように見えるデザインが特徴です。手すりの隙間から視線が抜けるため空間が広く感じられます。
オープン階段
蹴込み板がなく、階段横に壁がないものを指します。「オープン階段」以外にも「スケルトン階段」や「ストリップ階段」とも呼ばれることがあります。階段の間から光が通り抜けるので、圧迫感を抑えられます。
アレンジ
木や金属の素材で作られる階段ですが、素材をミックスしたり手すりの支柱部分の形をアレンジしたりすることで、よりおしゃれな空間を演出することができます。
まとめ
階段を空間の一部としてデザイン性や機能性にこだわることで、おしゃれで快適な生活空間を作り上げることができます。とりわけ近年は、リビング階段のように家族間のコミュニケーションを促進するために階段を中心に据える設計が増えていることから、階段へのこだわりは欠かせません。
お家の雰囲気や自分たちのライフスタイルに合った階段を選び、家全体のデザインをより一層引き立ててみてはいかがでしょうか?
階段をよりインテリアとして際立たせるには吹き抜けがおすすめです。
吹き抜けのメリット・デメリットをまとめたコラムもございます。ぜひこちらもあわせてご覧ください。