漆喰の壁、塗り方の模様
自然素材の家の壁によく使用されている漆喰。調湿効果や消臭効果があり、室内を快適に保ちます。
そんな機能性に富んだ漆喰ですが、機能面だけでなくデザイン性の高さも魅力です。
塗り方や使う道具の違いによって生み出される漆喰の模様が、お部屋の雰囲気を引き立ててくれます。
今回は、漆喰の模様の種類を写真と共にご紹介します。
漆喰について
漆喰は石灰石を焼いて水を加えた消石灰に、海藻糊とスサを加えて練り合わせたものです。
※メーカーによって加えるものが異なる場合がございます。
練り合わせペースト状になった漆喰を、左官職人がコテを使って塗り付けていきます。
左官職人が現場で塗りながら模様を付けていくため、その家の雰囲気に合わせた独自のデザインができます。
そのため、今回ご紹介する模様はごく一例です。
コテ抑え
塗りむらを出さずに平らに仕上げた塗り方。癖がないすっきりとした雰囲気を出せるため、他のアクセントを目立たせることができます。
四季の住まいでは、天井まで漆喰にする場合、コテ抑えで仕上げています。天井をシンプルにすることで明るく高く見せる効果があります。
コテむら
コテにより凹凸を出し、表情を付ける仕上げ方です。全く同じ模様にはならないので家ごとの個性が出やすい塗り方です。
やわらかな印象のナチュラル仕上げ、エッヂを効かしたスパニッシュ仕上げ、扇形など多様な種類があります。
櫛引
櫛目のついた専用のコテを引いて筋目を付けたものです。凹凸により陰影が浮き出でる塗り壁ならではの特徴を味わえます。
一般的には横に引くことが多いですが、縦と横を使い分け市松模様にすることも可能です。
さざ波
やわらかい凹凸によりぬりかべの質感を高めるさざ波仕上げ。主張しすぎないので、リビングなどの広い面積に使ってもしつこくありません。
目立たせたくないけれど、塗り壁感は出したいという所に最適です。
その他
壁の一面だけ塗り方を変えたり、ニッチの中だけ塗り方を変えたりすることで変化が生まれ、さりげないアクセントになります。
まとめ
塗り方によって、全く異なる表情をみせる漆喰の壁。
素材を変えることなくアクセントをつけることができるので、お家の統一感を損なうことがありません。
また間接照明やウォールライトと組み合わせることで、より一層陰影が美しく浮かび上がります。塗り方を決める際は照明と合わせて考えてみるとよりおしゃれな空間を作り出すことができるのでおススメです。
漆喰の特徴について詳しく知りたい方は以下のぺージも参考にしてみて下さい。