スぺパ(スペースパフォーマンス)とは?意味や注文住宅で取り入れるアイデアを紹介
物価や家族の変化などにより縮小傾向にある住宅。そんな中で限られたスペースを有効活用することに重きを置いたスペースパフォーマンスという言葉が注目されています。
今回はそんなスペースパフォーマンスについてです。「スぺパ」とは何かや、スぺパを高めることで得られるメリット、そして実際にスぺパの高い家づくりのアイデアを、具体的な実例を交えてご紹介します。
スぺパ(スペースパフォーマンス)とは?
限られたスペースを有効的に活用することで得られる利便性や快適性のことを指します。コストパフォーマンスや、タイムパフォーマンスに次いで新たに注目され始めた言葉。
本来デッドスペースとなる場所を使ったり、一つの家具や空間に複数の機能を持たせたりすることでパフォーマンスを向上させます。最近では、コンパクトながらも複数の機能を備えた家電製品や、折りたたみ式のテーブルなど、スぺパを意識した商品も多く見かけるようになりました。
スぺパを高めるメリット
「スぺパ」を意識することで空間を有効活用できるだけでなく、経済的なメリットや、生活の質の向上といったメリットもあります。
費用を抑えられる
建築費用や、その後の生活費を抑えられます。空間を効率的に利用することで、必要となる床面積を最小限に抑えることができ、建築コストそのものの削減につながります。一つで何役か使える家具、家電なども、購入する数が減るため出費が抑えられます。
また、家がコンパクトになることでエアコンや暖房器具の効率も良くなり、日々の電気代の節約にも繋がります。
家事の負担を軽減
家の中の空間を効率的に使うことで、自然と家事動線の良い間取りが生まれます。
たとえば、脱衣室、洗面所、室内干しスペース、収納を一つにまとめたランドリールーム。天井部分に室内干しのポールをつけることで縦方向の空間を有効活用できたり、室内干しによりバルコニーが不要になったりと、スぺパの良い間取りとなります。
加えて、洗濯動線が短くなるメリットも。洗濯機から取り出した洗濯物をその場で干し、乾いたらすぐに畳んで収納できるため、洗濯物を持って家の中を歩き回る手間が省け、洗濯にかかる時間を短縮できます。

スぺパの高い注文住宅のポイント
賃貸住宅とは異なり、空間に比較的余裕を持たせやすい注文住宅ですが、「スぺパ」を意識して工夫することで、さらに快適で住みやすいお家になります。
壁面を使う
空間を狭めることなく収納を増やしたい場合には、壁面を使うのがおすすめです。壁の厚さを利用し凹みを作るニッチは、トイレのペーパー収納や、玄関のディスプレイ、ダイニングの小物収納などに最適。
洗濯機上に洗剤などを置いておく棚を設置するのもオススメです。家具を新たに買わずとも収納を増やすことができ、使いたいものを使いたい場所に置いておくことができるのでスムーズに取り出せます。


階段下空間
デッドスペースとなりがちな階段下ですが、意外にも広い空間になっています。掃除用具や日用品のストックなどといったかさばる物の収納や、トイレ、デスクスペースなど多様に使えます。

小上がり畳
お子さまが遊んだり、来客の寝室にしたりなど、ちょっとしたスペースで多様な使い方のできる畳コーナーは、スぺパの高い家づくりにぴったりです。床面よりも一段上げた小上がり畳にし、下に収納を設けることで、より空間を有効活用することができます。

造作収納
お部屋のスペースに合わせてオリジナルで作る造作家具は、無駄なく空間を使うことができます。既製品の洗面台や収納棚では少し隙間が空いてしまうような場合でも、造作でつくればぴったりと収めることが可能です。また、デザインを一から考えることができるので、収納したいものに合わせてつくるなど、使い勝手の良さも魅力です。


廊下のない間取り
部屋と部屋を繋ぐ役割を持つ廊下ですが、ただ通るだけの空間になってしまいがちです。廊下をなくすことで、その分のスペースをリビングや他の部屋を広げるために使うことができます。
また廊下がないことで、家事動線が短くなったり、家全体の温度差が小さくなったり等のメリットもあります。
さいごに
空間を有効的に使うことで収納や家族のスペースを増やすことができる「スペースパフォーマンス」。スぺパを意識した家づくりは、コストの削減や日々の家事の時短にも繋がります。
四季の住まいでも、廊下を無くした間取りや造作家具、ニッチなど、スぺパの高いお家を多数施工しています。「空間を上手に使いたい」「限られたスペースで快適な暮らしがしたい」という方はぜひ一度ご相談ください。