小上がりとは?メリットデメリットやおすすめの場所をご紹介

居酒屋や和風の飲食店で見かける小上がり。一段高くなったお座敷スペースは、足を伸ばしたり赤ちゃんを寝かせることができたりと人気です。
そんなくつろげるスペースとして便利な小上がりですが、飲食店だけでなくお家にも取り入れられています。お家に小上がりを設けることで、収納が増えたり、空間にメリハリが生まれたりなどの効果も。
今回は小上がりのメリット、デメリットやおすすめの取り入れ方をご紹介します。
小上がりとは
小上がりとは、床面から一段高くなったスペースのことです。一般的には20cm~40cmほどの高さが目安とされています。畳を敷き和室のような使い方をすることが多いですが、フローリングの状態で使うこともあります。
よく比較されるスキップフロアは、異なる階層の間に設けられるのに対し、小上がりは同じフロア内に段差をつけたものです。
メリット
段差を有効活用
小上がりの段差部分は、ただの空間分けとしてだけでなく、腰掛けスペースや収納としても活用できます。たとえば、引き出しを設けておもちゃや季節用品を収納したり、ちょっと腰を掛けて靴下を履くスペースにするなど、実用性が高いです。


ホコリが入りにくい
小上がりは床よりも一段高いため、ほこりや小さなゴミが入りにくくなります。特に赤ちゃんがいる家庭では安心して寝かせられるスペースとして活用できます。
空間に立体感が生まれる
小上がりを設けることで、一段高いスペースが視覚的に目を引き空間に立体感と奥行きを持たせられます。

デメリット
バリアフリーに向かない
段差を減らし、小さなお子さまから高齢者、車いすの方など誰でも安全に生活できることを目指すバリアフリーの住宅には不向きです。小上がりの段差でつまずいたり、転倒したりするリスクがあります。
ただし、段差を腰掛けとして利用することで膝への負担を軽減できるという側面もあります。
ロボット掃除機が使えない
段差があるため、ロボット掃除機が小上がりの上には入っていくことができません。そのため、小上がり部分はご自身で掃除する必要があります。
小上がりにおすすめの場所
小上がりは、設置場所によって様々な役割を果たします。リビング、ダイニング、寝室など、それぞれの空間に合わせた活用方法をご紹介します。
リビング
リビングに小上がりを設けることで、床座の生活を取り入れられます。畳を敷けば和室のような空間になり、寝転んだり、子どもが遊んだりする場として最適です。
小上がりスペースに目隠しになる建具を入れることで、お客様が来た時の寝室としても使うことができます。

ダイニング
一段高くなることで、キッチンで料理をしている人と目線の高さが合うように。コミュニケーションが取りやすくなります。

寝室
ベッドを置かず敷布団で旅館のように。お子さまが小さいときは布団を増やして一緒に寝るなど、家族の成長に合わせて柔軟に使えます。ベッドほど高さがでないので、寝相の悪い方も安心です。

書斎スペース
小上がりにしたことで生まれた段差を活用し、カウンター下を掘り下げることで、足を伸ばして座れるように。長時間座っての作業がある方におすすめです。

まとめ
空間の変化を楽しみつつ、くつろぐことができる小上がり。
部屋ほどはっきりと分けられた空間ではないため、家族の様子をうかがいやすく共有スペースとしてぴったりです。
「家に立体感を持たせたい」「収納を増やしたい」「くつろげるスペースがほしい」という方は、小上がりを検討してみてはいかがでしょうか。